ニュースで学ぶ与信管理と債権回収 | 与信管理総合研究所 ナレッジマネジメントジャパン
与信管理総合研究所 あなたの会社の与信管理・海外取引をプロのノウハウでサポート!
与信管理 海外取引 ビジネスセミナー │ 与信管理 のナレッジマネジメントジャパン ビジネスセミナー │ 与信管理のナレッジマネジメントジャパン 社内研修 │ 与信管理のナレッジマネジメントジャパン 代表者の講演実績 │ 与信管理のナレッジマネジメントジャパン 与信管理マニュアル │ 与信管理のナレッジマネジメントジャパン 中国企業信用調査 │ 与信管理のナレッジマネジメントジャパン

ニュースで学ぶ与信管理と債権回収  
  最前線で活躍中の与信管理コンサルタントが、与信管理・債権回収についての最新情報をお届けする日本唯一の与信管理専門メルマガです。テーマは、与信管理、審査、倒産、債権回収、中国ビジネス、海外取引、国際取引、貿易、信用調査、企業調査、米の倒産動向、海外の与信管理など幅広く取り上げていきます。

●このメールマガジンを登録する
 
 
2025年7月30日
 
 
━━<与信管理メルマガの草分け>━━━━━━━━━━━━━
■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■  総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1371(2025年7月30日号)━━━━

こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。

日本に続いて、EUも米国と15%の関税で合意しました。

8月1日を目前にして、まだ、合意に達していない諸国へのプレッシャーとなりそうです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<このメルマガの目的>

最新のニュースを題材にして、与信管理、債権回収に関する最新の手法や情報を毎週提供する。
審査、与信管理、債権回収を専門としている人向けメルマガ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆今週のテーマ◆

「関税合意が揺らす世界のバランス」

EUは米国から7500億ドルのエネルギーなどの調達、6000億ドルの対米投資を約束。
米国は関税を15%へと引き下げた。

日本の合意内容と似ている。
日本は5500億ドルの投資する約束で、15%の関税で合意を取り付けた。

これは一見、貿易摩擦の回避策に見えるが、その実、世界貿易秩序に新たな亀裂を生む火種ともなりかねない。

関税というのは、単なる税制ではない。

経済と外交が交差する境界線であり、特にトランプ政権においては、交渉のツールであると同時に、政治的なメッセージでもある。

今回の日本とEUの歩み寄りは、米国市場の巨大さに依存する先進国の現実的選択といえるが、それはまた、国際協調の原則を揺るがす妥協でもある。

WTOをはじめとする多国間枠組みを無視した二国間交渉が横行すれば、グローバルなルールは空洞化し、貿易の公正さは失われる。

強い国が自らに有利なルールを押し付け、従わざるを得ない国はその都度、譲歩を強いられる。

これは、かつてのブロック経済を想起させる流れであり、最終的には世界経済の分断につながりかねない。

また、15%という水準は、企業の利益を大きく圧迫する。
特に価格競争力が命の中小製造業にとっては、死活問題だ。

製品価格に転嫁すれば、米国市場でのシェアを失い、吸収すれば利益が吹き飛ぶ。

いずれにせよ、財務体質の弱い企業にとっては、与信リスクが高まる材料でしかない。

日本国内の下請企業は、輸出依存度の高い元請けの失速により連鎖的に資金繰りを悪化させる可能性がある。

EU諸国でも同様で、EUの中小企業に対する与信管理はこれまで以上に慎重を要する。

加えて、米国が他国に同様の関税水準を迫る可能性も排除できない。

まだ、相互関税で合意していない中国、メキシコ、カナダ、インドなども、今回の合意内容を参考に交渉を進めると推測される。

中国、インド、ブラジルなど新興国の対応次第では、報復関税が連鎖し、2018年のような貿易戦争が再燃する恐れすらある。

トランプ氏は、「アメリカ・ファースト」を掲げて再び世界のテーブルをひっくり返そうとしている。

だが、過去を振り返れば明らかなように、孤立主義は一時の利益をもたらしても、持続的な成長には結びつかない。

今、問われているのは、目先の合意よりも、国際経済全体の安定性である。

短期的には米国と相互関税で合意するしか選択肢がない。
しかし、長期的には米国抜きで成長できる多国間の経済圏を構築する必要がある。

------------------------------------------------------------------------

★編集後記★

週末は、家族で奥日光に行きました。
還暦の祝いに子供が温泉旅行をプレゼントしてくれたのです。
朝の気温が16度と涼しくて、とても過ごしやすかったです。

☆次回は8月6日発行予定です。

------------------------------------------------------------------------
◆発行者の著作
『海外取引でよく使われる与信管理の英語』(IBCパブリッシング)
http://tinyurl.com/m5c8634

●皆様の声を大募集!
このメールマガジンに関して、皆さんの声を大募集しています。感想、要望、質問などこちらまでお寄せください。seminar@kmjpn.com

※質問や感想、要望にはメルマガ誌上でお答えしますので、匿名で質問の内容を公開させていただきます。

◆本メルマガの登録・解除

まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065645.htm

登録・解除の手続きはご自分でお願いします。当メルマガでは、解除手続きの代行は行っておりません。
──────────────────────────────────
発行元:ナレッジマネジメントジャパン株式会社
http://www.kmjpn.com
発行責任者:牧野和彦 
──────────────────────────────────
このメールマガジンは、『まぐまぐ』配信システムを利用しています。
──────────────────────────────────
無断転載を禁じます。
(C) Copyright 2001-2025 Knowledge Management Japan Corporation

★免責事項:
本誌の内容は新聞記事、公開情報等に基づき、当社が分析、推測したもので、事実と異なる場合もあります。また、本誌の情報から生じたいかなる不利益、損害についても、当社は一切の責務を負いません。
 
 
  バックナンバー   
 
2025年7月23日
2025年7月16日
2025年7月9日
2025年7月2日
2025年6月25日
2025年6月18日
2025年6月11日
2025年6月4日
2025年5月28日
2025年5月14日
2025年5月7日
2025年4月30日
2025年4月23日
2025年4月16日
2025年4月9日
2025年4月2日
2025年3月26日
2025年3月19日
2025年3月12日
2025年3月5日
2025年2月26日
2025年2月19日
2025年2月12日
2025年2月5日
2025年1月29日
2025年1月22日
2025年1月15日
2025年1月8日
2024年12月25日
2024年12月18日
2024年12月11日
2024年12月4日
2024年11月27日
2024年11月20日
2024年11月13日
2024年11月6日


2024年10月30日
2024年10月23日
2024年10月16日
2024年10月9日
2024年10月2日
2024年9月25日
2024年9月18日
2024年9月11日
2024年9月4日
2024年8月28日
2024年8月21日
2024年8月7日
2024年7月31日
2024年7月24日
2024年7月17日
2024年7月10日
2024年7月3日
2024年6月26日
2024年6月19日

2024年6月12日
2024年6月5日
2024年5月29日
2024年5月22日
2024年5月15日
2024年5月8日
2024年4月24日
2024年4月17日
2024年4月10日
2024年4月3日
2024年3月27日
2024年3月13日
2024年3月6日
2024年2月28日
2024年2月21日
2024年2月14日
2024年1月31日
2024年1月24日
2024年1月17日
2024年1月10日

 
 
こちらのメルマガもオススメです!
 
  ●ヘッドラインで学ぶビジネスイングリッシュ
 
 
お問い合わせ  
  ナレッジマネジメントジャパン株式会社
B-Senminar担当

e-mail: seminar@kmjpn.com
 
サイトマップ
与信管理の基礎講座 │ 与信限度額設定ワークショップ │ 与信管理規定作成講座 │ 決算書の見方 │ 海外の与信管理と債権回収<基礎編>  
  中国・アジアの与信管理と債権回収  │ 英文メールの書き方 │ 債権回収の基礎講座 │ 英文契約の基礎講座(初級編) │ 
英文契約の基礎講座(中級編)
 │ 1日でわかる貿易実務の基礎講座 │ クレーム対応セミナー  │  債権回収の実践講座 
一日でわかる英文契約書の読み方  貿易実務講座(ロールプレイ編) │ 英語での電話の受け方・かけ方 │ 契約の基礎講座
中国契約法入門 │ コーチングセミナー


 Knowledge Management Japan Corporation

Copyright(C) 2000-2025 Knowledge Management Japan Corporation. All rights reserved.
無断転載を禁じます