| ---------------------------------------------------------------------- | 
                      
                      
                        | 与信管理入門 第14回 成長性の分析 | 
                      
                      
                        | ---------------------------------------------------------------------- | 
                      
                      
                        4.成長性の分析 
                   
                  成長性の分析とは、企業の成長度合いを計る指標で、売上や利益、自己資本などの成長度合いを見る。いわゆる、前年対比というお馴染みの計算である。 
 
                  各種の財務数値の成長度合いを分析できるが、ここでは一般的なものを3つ紹介しよう。 
 
                  (1)売上高成長率 
                  (2)経常利益成長率 
                  (3)自己資本成長率 
                   
                  (1)売上高成長率 
                   
                  前期に比べてどれだけ売上が増えたかを見る比率で、売上高伸長率、売上高増加率とも言う。 
 
                  この値が100%を上回っていれば、前年より売上が増加していることになり、下回っていれば、前年より売上が減少していることになる。 
 
                  当期売上高×100 = 売上高成長率(%) 
前期売上高 
 
                  (2)経常利益成長率 
 
                  前期に比べてどれだけ経常利益が増えたかを見る比率で、経常利益伸長率、経常利益増加率とも言う。 
 
                  この値が100%を上回っていれば、前年より経常利益が増加していることになり、下回っていれば、前年より経常利益が減少していることになる。 
 
                  経常利益に限らず、営業利益や当期純利益の成長率を見る指標もある。考え方は同じなので、経常利益を各段階の利益に置き換えて計算する。 
 
                  当期経常利益×100 = 売上高成長率(%) 
前期経常利益 
 
                  (3)自己資本成長率 
 
                  自己資本とは、オーナーの元手やその他株主の出資に、過去の利益を加算したものである。 
                   
                  自己資本が増えるほど、一般的に財務の安定性は増す。 
 
                  つまり、自己資本が増加していると言うことは、企業が順調に利益を積みまして、安定性を高めていることになる。 
 
                  この値が100%を上回っていれば、前年より自己資本が増加していることになり、下回っていれば、前年より自己資本が減少していることになる。 
 
                  当期自己資本×100 = 自己資本成長率(%) 
前期自己資本 
 
                   
                   
                  ナレッジマネジメントジャパン株式会社 
                  代表取締役 / 与信管理コンサルタント 
                  牧野和彦 
                   | 
                      
                      
                        | ---------------------------------------------------------------------- |