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■ニュースで学ぶ与信管理と債権回収■ 総発行部数2,671部
━━━━━━━━━━VOL.1134(2020年6月17日号)━━━━
こんにちは。
ナレッジマネジメントジャパンの牧野です。
先週、東京アラートが解除され、都道府県を越える移動も19日に解禁される予定ですが、東京の感染者数は再び増加しています。それでも、日本の新規感染者数は低水準です。
南米やインドなどで感染者数は急増しており、楽観できない状況です。
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◆今週のテーマ◆
「米国の倒産動向」
ABI(American Bankruptcy Institute)の統計によると、2020年1〜5月の倒産状況は下記のようになっている。
倒産件数:255,647(327,492)▲22%
内、個人:240,927
内、法人:14,720
Chapter7:168,674
Chapter11:83,310
Chapter13:3,311
その他:352
※倒産件数の()内は前年同期間比、パーセンテージは増減率を示す。
2019年に比べて大幅に減少しているのは、感染予防対策により、裁判所が業務時間を縮小したことによる。
米国によらず、ほとんどの国でこうした傾向がみられる。
2020年に入っても2月までは、一日の申請件数が2,700〜3,000件で推移していたが、4,5月は2,000件を下回っている。
1〜5月の法人の倒産件数は統計には示されていない。
2019年の年間件数39,050件を単純に12で割り、5か月に換算すると、16,270件になり、10%程度減少したことになる。
全米全体では減少する中、増加した州が2つある。デラウェア州とノースダコタ州である。特に、デラウェア州は16%も増加した。
ご存じの通り、デラウェア州は法人登記が優遇されており、登記上の本社を設けることが多い。
法人の登記が多いことが関係した可能性はあるが、件数自体は1,439件しかなく、カリフォルニア州の1割にも満たない。申請件数の多い上位5州は下記の通り。2019年年間の上位5州と同じ顔ぶれである。
カリフォルニア州 22,667件
フロリダ州 15,985件
イリノイ州 15,711件
ジョージア州 14,147件
オハイオ州 12,919件
米労働省の統計によれば、コロナウィルスによる米国の失業者数は4,420万人に達している。
多くの州で経済活動が再開された6月の倒産件数が、どれだけ跳ね上がるのか興味深いところだ。
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★編集後記★
梅雨に入ったと思ったら、早くも連日の猛暑ですね。
マスク着用の今年の夏は、これまで以上に暑くなりそうです。
☆次回は6月25日発行予定です。
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