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■与信管理に関する最新ニュース■
「多様化する貿易保険」

2005年4月に民間の保険会社に解禁された輸出信用保険だが、2007年4月24
日付け日本経済新聞1面の記事によれば、大企業が属する業界別の輸出組合の
加盟企業も2007年4月から対象となった。

日本貿易保険が独占していた貿易保険の市場には、既に日本の大手損保会社が、
外資系の信用保険大手と組んで商品を提供している。記事では、次の例を用い
て民間の保険料が1〜4割安いと説明している。

●例:中国の優良企業向け、一定の条件、10億円の商品を輸出
日本貿易保険:640万円
民間:510万円

記事からは、具体的にどの損保会社の輸出信用保険と比較したのか、一定の条
件の詳細も分からない。

一般的には、日本貿易保険では「信用危険」と「非常危険」の両方をセットで
カバーする保険となっている。それに対して、非常危険を対象が意図したり、
出荷後のリスクのみをカバーしたりと言った柔軟な保険設計ができる。

だから、民間損保の保険料の方が、何割か下がる場合があるのだ。反対に、戦
争など政治リスクの高い地域では、民間の保険会社は引き受けないケースや、
保険料が高くなってしまうこともある。

貿易保険、輸出信用保険の商品が多様化し、選択肢は日本貿易保険が独占して
いた時代と比べると、格段に増えたことになる。ユーザーは、複数の保険会社
に打診をし、自社の取引にあった保険を選ぶことができる。

輸出信用保険の競争激化を受けて、日本貿易保険も今年度中に価格体系を下げ
る見込みとのこと。実現すれば、ユーザーにとっては更なるコストダウンの機
会となるはずだ。

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◆今日のまとめ◆

貿易保険の民間参入が続いている。今までは中小企業が中心だった、民間損保
の輸出信用保険の販売対象に、業種別の輸出組合の加盟企業も4月から新たに
加わった。

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「ネット上の個人融資仲介サービス」

米国では、ネット上で個人間の融資を仲介するProsperというサイトがあり、
評判を呼んでいる。 

★Prosperのサイト
http://www.prosper.com/

米国在住の成年で信用スコアが520以上あれば、本人確認や小切手の詐欺歴の
有無などの審査を経て、誰でもLoan Listing(融資希望の掲載)をすることが
できる。融資額は千ドルから25,000ドル。

同社のサイトのトップページを見ると、融資希望の一覧がまず目に飛び込んで
くる。そこには、借り手の写真、資金使途、融資希望額、希望利息、信用グレ
ード、DTI、融資希望額のうち既に融資の決まった金額の率、融資の件数が表
示されている。

詳細をクリックすると、借り手のプロフィール、詳細な資金使途、借り手の月
収や毎月の支払い明細などの情報が確認できる。

Prosperでは、米Experianのスコアを基に借り手を下記の7段階の信用グレー
ドに分類している。

グレード スコア   平均のデフォルト率   デフォルト率のレンジ
AA    760+     0.2%        0.00% - 0.50%
A     720-759   0.90%        0.50% - 1.30%
B     680-719   1.80%         1.30% - 2.50%
C     640-679   3.30%        2.50% - 4.50%
D     600-639   6.20%        4.50% - 8.20%
E     560-599   9.10%        8.20% - 10.80%
HR    520-559   13.90%       10.80% - 17.50%
出典:Experian

Borrower(借り手)が金額と金利をサイト上で提示すると、条件に見合った
Lender(貸し手)が借り手のリスクを見極めながら、意思決定をする。借り手
の条件は米国在住の成年以外にないが、やはり、本人確認と小切手の詐欺歴の
有無などの審査は必要となる。

サイト側は、融資成立時に借り手から1%、貸し手側から0.5%の手数料を徴収
する。

貸し手は、信用情報機関の提供するスコアを基に、借り手の信用リスクを分析
し、融資審査を行うことになるわけだ。当然、貸倒れのリスクはサイトではな
く、貸し手が負うことになる。

リスクを回避するために、サイト側では審査や融資のコツをTutorialsとして紹
介している。

例えば、信用グレードがAの借り手にお金を貸して8%の金利を得たいのであ
れば、AAの平均デフォルト率である0.9%に、Prosperの手数料0.5%を加算
した合計の利率、9.4%以上で貸すという具合である。

貸し手は、借り手の信用スコアだけでなく、他の信用情報も参照することがで
きる。現在の遅延状況、過去7年間の遅延歴、過去10年間の公的記録、過去6
ヶ月の信用照会件数、DTI(debt to income)レシオなどである。

興味深いのがグループ機能である。借り手は審査を経てグループに属すること
ができ、信用度の高いグループに属せば、金利の優遇措置がある。

グループは債務を連帯するわけではない。しかし、遅延が発生すると、その情
報はグループのリーダーにも告知されるため、社会性や体裁を期にする借り手
は、支払に対する無言の圧力を感じるというわけだ。

また、グループリーダーもグループの信用度を落とさないために、メンバーの
加入には慎重になるというわけだ。面白いのが、グループリーダーがグループ
メンバーの信用グレードに応じて、報奨金を得られる点である。報奨金は
matching reward(融資成立時)とpayment reward(毎月の返済時)の2種類
ある。

信用グレードがAA〜Dの借り手の場合、融資額の0.5%が融資成立時にリーダ
ーに支払われる。EとHRのグレードは融資成立時の報奨金がない。その代わ
り毎月の返済時の報奨金は、EとHRが一番高率で返済額の4%となっている。

リスクの高いグループメンバーを持つことのメリットがここにあるわけだ。も
ちろん、リーダーは、報奨金を受け取らないという選択をすることもできる。

グループ機能はいわゆる、今流行のSNS的なコミュニティの要素も盛り込み、
グループリーダーをサイドビジネスにもできるわけだ。面白い仕掛けである。

貸し手は、ゲーム感覚で株に投資するとの同じように、融資をするような感覚
かもしれない。

一方では、少数民族や社会的弱者などに対するボランティアや社会貢献として
の役割も担っている。

貸し手の一回の融資額は50〜100ドルが主流のようだが、借り手が希望する利
息は10〜20%の範囲が多く、リスクの高い借り手の場合は20%超もあり、一
ケタ台の利息は少ない。日米の金利差はあるものの、信用度の低い消費者のた
めのサービスといえる。

日本では貸金業他の規制があり、このビジネスモデルが通用するのか分からな
い。ましてや、グループリーダーへの報奨金の許認可はかなり難しいと推測さ
れる。

ネットビジネスの新サービスとしても、与信管理の新サービスとしても興味深
いビジネスモデルである。今後の展開を見守りたい。

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◆今日のまとめ◆

米国では、ネット上で個人の融資を仲介するサービスが開始されている。借り
手が融資希望金額と金利をサイト上で提示すると、貸し手は、信用スコアなど
から借り手の信用リスクを分析し、意思決定する。サイト側は、融資成立時に
借り手から1%、 貸し手側から0.5%の手数料を徴収する。

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